同じチャンネル登録者数のチャンネルでも、全体的な再生数が全く違うチャンネルがある。

チャンネル登録者数に対して動画の再生数がかなり多いチャンネル。反対に、チャンネル登録者の数分の一しか再生数をとっていないチャンネル。
これらは何が違うかというと、当然「チャンネル登録者の増やし方」である。

チャンネル登録をしてくれる視聴者には、当然チャンネル登録をする「きっかけ」というものが存在する。
大抵の場合は特定の動画を見て、それが気に入ったからチャンネル登録するという流れだと思われる。
もちろんほかにも、社交辞令で登録してくれる視聴者、ライブ配信でチャンネル登録を促した結果登録してくれる人々など、さまざまだと思う。

ではなぜ同じチャンネル登録者数でも視聴回数がこれだけ分かれるかというと、原因はこの「きっかけ」にある。
結論を言ってしまうと、チャンネル登録者数に対して再生数が少ないチャンネルは、「視聴者がチャンネル登録するきっかけとなった動画」と「普段高頻度で出している動画」に、ズレが生じている場合が多いのである。
もちろん動画のクオリティが下がり、徐々に視聴者が(登録したまま)離れていくパターンもあるかもしれない。再生数が少しずつゆっくり減少している場合はこれに該当するのかもしれない。
しかし、動画の再生数がチャンネル登録者数の数分の一、場合によっては1/100以下にまでなっているチャンネルは、間違いなくこの「きっかけ」とのズレだと思われる。

例えば普段と全く違うジャンルの動画を投稿し、その動画の再生回数が爆発的に伸びたとする。
するとその動画を見てチャンネル登録する人も大勢出てくると思われるが、その登録してくれた人々の大半は、「その動画と同系統の動画、同ジャンルの動画」しか求めていないことが多い。
そのため、チャンネル登録者が増えたとしても、再生数が増える動画はその動画だけであり、普段投稿している動画は見向きもされないのである。
そうなると、その「伸びたきっかけとなった動画」と同系統の動画を投稿し続けなければ同じように再生数をとることはできず、普段の動画で再生数を伸ばしていくには相当な努力、根気が求められてしまう。

実際、チャンネル登録者の多さに対して動画の再生数が極端に少ないチャンネルは多く、極端な例だと登録者は6桁なのに再生数は3桁がほとんど、というチャンネルまで存在する。
そういったチャンネルを見かけたら、動画一覧を遡り、下の方まで見てみるとよい。不自然に他の動画よりも再生数が多い動画がいくつか見つかるはずである。(当然その動画は普段投稿している再生数の少ない動画とは別ジャンルのはず)
そういった動画が見つからなかった場合は動画が削除されているか、あるいはプレゼント企画などの動画と全く関係のない手段で登録者を増やしたのだろう。

逆にチャンネル登録者数以上に再生数をとっているチャンネルは、視聴者の需要、つまりチャンネル登録のきっかけとなった動画と、普段投稿している動画のジャンルがきちんと一致しているということであり、登録者はしっかり動画を再生してくれるため、再生数は順調に増え、外からも動画を開いてくれる視聴者も増えてくる。
YouTubeの正しい伸び方はこれなのである。
私の知り合いにも、投稿から1日でチャンネル登録者数の数倍の再生数を一本の動画でとってしまう人がいる。

動画のジャンルをいきなり広げずに最初はある程度固定することが推奨される理由もこれだ。
自分のやりたいこと、普段やっていることから脱線して余計なことに手を出して再生数を取ってしまえば、必ず前者のチャンネルのようなよくない状況に陥る。

今私が更新している「フェンリル」チャンネルは、順調に再生数を伸ばしていき、最近投稿したものは24時間以内に1000再生、チャンネル登録者の3倍以上の数字を獲得することができた。
「正しい再生数の取り方」ができていると、ようやく実感することができている。

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